元重製陶所(すり鉢)
江津市内で『すり鉢』を製造している元重製陶所さん。一つ一つの目かきは職人さんの手で行われています。丁寧なものづくりへの想いをお聞きしました。
Q.今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。
6年間大手電機メーカーで会社員をしていました。
消費者からは遠い仕事で自分の仕事が誰の役に立っているのかがいまいちわからず、その実感もありませんでした。
自分は何のために仕事をしているのだろうということを自問自答する中で、誰かの役に立ちたいという思いが強くなっていきました。
そんな時に家業であるすり鉢工場を見て、こんな近くで直接人の役に立てるものを作っているということに気付き、家業を継ぐ決断をしました。
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Q.どういう想いでものづくりをされていますか?
自分の作ったものが誰かの手に渡るということを考えて、「ま、このくらいならいいか」という中途半端なものは作らないという気持ちで仕事をしています。
また、現代の生活の中ですり鉢の存在感がどんどん薄れていっていることをヒシヒシと感じるため、作るだけではなく、すり鉢を少しでも多くの人に知ってもらえるように活動をしています。
Q.ものづくりの仕事をはじめたいと思っている方へのメッセージを。
「自分は自分の思い描いた通りの人間になる」僕の好きな言葉です。
何の仕事をするにしても自分の思いというものが大切だと思います。
ものが溢れている現代で、なんとなくで作って売れるものなんて無いのではないでしょうか。
ものづくりの仕事をはじめる時には特に自分の思いが大切だと思います。
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